
足の裏にタコができたのはいつ頃だったろうか。
それも指の付け根や踵ではなく土踏まずの付近にできている。
登山靴を履いて歩いていると何か鬱陶しい。
痛みはなく痒いのだ。
タコが痒い?
ふとコレはタコではなく重大な腫瘍ではないのか?と思うようになった。
早速、件の美人女医さんのところに駆け付けた。
女医さんの白魚のような指でタコを触っている。
「これはハクセンキンですね」
「へ?」
「白癬菌(ハクセンキン)と言ってカビの一種よ」
早い話が「水虫」なのだそうだ。
「この踵の白いのもハクセンキンに冒されていますね」
水虫は感染するものと聞いていたが必ずしもそうではないらしい。
若い人はハクセンキンにかかってもいつの間にか消滅してしまう。
歳をとると角質層に入り込んでなかなか治らなくなるのだそうだ。
美人女医さんは詳しく説明してくれた。
根気よく薬を付けて治すのが大切だという。
角質層を柔らかくするものとハクセンキンの塗り薬を出してくれた。
最後に女医さんは言った。
「心配要りませんよ。命に関わることはありませんから…」