山恋うる日々のつぶやき 2002年4月のつぶやき

このコーナーはテッちゃんが日々想う山に関する日記を綴ります。
日記という以上、毎日書くつもりですが抜ける日もあるかもしれません。ご容赦下さい。
皆さんの割り込みメッセージも歓迎します。


2002年4月29日 月曜日 午後 6:00:06

道でばったり出会った歯医者さんに挨拶をした。
歯科医は「どなたでしたっけ?」みたいな怪訝な顔をしている。
名前を名乗っても分からないので大きな口を開けて相手に見せた。
すると歯科医は口の中を覗き込んで「ああ! ○○さんでしたか! お元気ですか」と言った。
こんな漫画があったことを思い出した。
この例に代表されるように場所を変えると誰だったか分からないケースが多い。
白衣に前掛けをかけ「へぇ〜、いらっしゃい!」と客を呼び込んでいる魚屋の主人が場所変えてスーツ姿になると「はて、誰だっけ?」となる。
先日、ある女性とすれ違った。
一瞬誰だっけ? と思いつつ取りあえず頭を下げ、挨拶をした。
すると相手も驚いて頭を下げたが、同じように誰だっけ? といった顔をする。
すれ違った後、行きつけの診療所の女医さんだと気が付いた。
相手は私のことを分かってくれていたのかはっきりしない。
多分、胸を開いて聴診器をあてないと気が付かないかな?
それとも胃カメラで私の胃の中を覗かないと分からないかも知れない。


2002年4月28日 日曜日 午後 7:20:00

世間ではゴールデンウイークとかで今日は外が静かだ。

今年の夏の山行計画をどうしようかと先日来、作戦会議を開いている。
6月に某ツアーを使って某所へ2泊3日で行くことは先に決まった。
ここは普段なかなか行かれないところなので今から楽しみなのだ。
7月はどこへ? 8月はなんと2回も行こうか、などと無謀な意見も出された。
とにかく計画だけはどんな計画をしたって文句のいいようがない。
それと本当に行かれるのかは別問題なのだ。
でも、こうして計画を立てているときも楽しいものだ。
山がもう目の前にそびえ立っているような錯覚さえ覚える。
う〜ん、夏山はもうそこまで来ているのだ。


2002年4月23日 火曜日 午後 4:20:51

映画「山の郵便配達」を観た。
昨年日本で封切られたものの、見そこなって以来気になっていた映画であった。
東京の上映館が終了して全国を回っていたようなのでどこか近くに来たときには是非観たいなぁと思っていたのだ。
ネットで探すと神奈川県の「県民共済シネマホール」というところで上映されていることが分かった。
電話をすると「鑑賞には予約が必要です」とテープのアナウンスが流れるだけでどこに予約したらいいのか分からない。
よくよく調べてみると神奈川県民の共済に加入している人とその家族に限定されているらしい。
料金が書いてなかったので多分無料なのだろう。
神奈川県民ではないし、共済にも入っていないのでここは諦めざるを得なかった。
悔しいのでさらに探すとなんと有楽町のスバル座で上映しているではないか。
それも26日までだという。
これを逃したら一生悔いが残る、とばかりに早々と仕事を切り上げ有楽町へ急いだ。
最終回の7時だった。
「山の郵便配達」は中国の映画で山岳地帯に点在する集落をひたすら歩いて手紙や新聞を配達する郵便配達員の話だ。
父と子、それにシェパード犬の「次男坊」が父の引継のために3日かけて120キロの行程を歩く。
アクションシーンがあるわけではなし、ハラハラドキドキのサスペンスでもない淡々とした父と子の交流を描いた物語だ。
父親に反発していた息子が次第に心を開いていき、また父親も息子の成長した姿を改めて見直していく。
今日で最後の父親、今日が初めての息子、パートナーを父親から息子へバトンタッチする「次男坊」。
わずか1時間30分の中に感動が凝縮され「観てよかった」というのが率直な感想だった。

 「山の郵便配達」プログラム

2002年4月20日 土曜日 午後 8:09:11

朝は習慣で3回はトイレへ行く。もちろん「大」の話だ。
山に行く日の朝は早いので1回で家を出る。
すると当然だが途中でもよおしてくる。
こういった場合、だいたいする場所が決まってくるのだ。
丹沢や中央高速を使う山だと最初のSAかPAなのだ。
その日もいつものようにPAでトイレ休憩のため車を停めた。
大の個室も朝はけっこう混んでいる。
いつもは腰をくねらせながらドアの開くのを待つのだがこの日は一発で入ることが出来た。
気持ちよく排泄をすませ、スッと立ち上がった瞬間、腰にはめていた携帯電話がベルトから外れてストンと落ちた。
それも念の入ったことに便器の真ん中へ落ちたのだ。(筆者注:和式だった)
まだ水を流す前だったからその悲惨さが分かると思う。
「ポチャン」ではなく「ベチャ」という感じだった。
運の悪いときは重なるものでその日に限って少々柔らかめだったのだ。
携帯電話はケースに入っていた。
そのケースを慌てて拾った。
見るとケースは一面黄色に染まって独特の臭気を発していた。
こういった場合は慌てず騒がず、今後の対策を一瞬のうちに練らなくてはならない。
まず、ケイタイをケースから出そう。
指先でなるべく黄色い物体に触れないようにそ〜っと引き出した。
ケイタイ本体は何とか無事のようだ。
しかし、次の難問が待っていた。
ストラップだ。
ストラップは無惨にも真っ黄色に染まっていた。
ストラップを引き抜くには黄色く染まった部分を一度は通過させなくてはならない。
さぁ、どうしよう。
ストラップを切ってしまうのがいちばんいい。
切るにはどうしたらいいか。
ナイフはザックの中でここにはない。
ライターがあった。
ライターで根元の細い部分をあぶるとあっけなく紐が切れた。
黄色に染まったストラップはベチャっと床に落ちた。
裸になったケイタイは心なしか濡れていた。
トイレットペーパーで丁寧に拭く。
水が入った形跡はない。
色が変わったケースとストラップをトイレの隅に置き、便器の水を流し、なに食わぬ顔をしてトイレを出た。
よ〜く手を洗って車に戻る。
連れは(遅かったわね)という顔をして待っていた。
以来、ケイタイで電話をする度に何となくくさい話になるのは気のせいだろうか。

ご注意
本日のつぶやきは飲食しながらお読みになるのはおやめになった方がいいかも知れません。
もう、読んじゃいました?


2002年4月15日 月曜日 午後 6:02:59

昨日は恒例の丹沢鍋山行があった。
今回の場所は丹沢山の北側に位置する「雷平」。
宮ガ瀬湖から早戸川沿いをひたすら走る。
この界隈はキャンプ場や渓流釣りのポイントがたくさんあって路肩に多くの車が停まっていた。
林道は本間橋から魚止橋まで行くと舗装が切れダートになる。
「もうこれ以上先へ行くのは無理だね」と私。
「行ってみなきゃ分からないよ。広い路肩があるかもしれない」
じゃ、行ってみようと走り出すとすぐに大きな岩が道の半分を占領していた。
「ダメだ!」
「大丈夫! パジェロioなら行けるよ! 四駆だろ」
なまじっか四駆に乗っているものだからどんなに荒れた道でも進まなくてはならない。
辛い話だ。
車体を大きくバウンドさせながら岩をよけ水たまりくぐりさらに進む。
すると十分車が停められるスペースがあった。
車を停める場所が確保されたら出発だ。
伝道から先が山道になる。
いったん大きく高巻くと再び沢へ出る。
木橋がながされたところは岩を飛ぶか裸足になって渡渉する。
やがて「雷平」という沢の中州に着いた。
ここでいつものように闇鍋の開始だ。
腹が膨れると昼寝の時間。
暖かな日よりの中で命の洗濯をすることができた一日であった。

 あちこちに鍋の煙が上がる。

2002年4月10日 水曜日 午後 6:34:20

昨夜は「山用具フリーマーケット」の入札者と落札者が集まって商品の受け渡しを行った。
とは言ってもそんな厳粛なものであろうはずがなく、当然のように飲み会と相成った。
恵比寿のホイスという幻の酒を飲ませる「田吾作」に集合。
関係者7人が集まった。
ブツの受け渡しもそこそこにホイスを次から次へとおかわりを。
タン塩、レバ塩などを肴に気がつくと47杯!
さてお次へと店を出る。
女性軍はそのまま帰ってしまった。
残された男どもはこれまた名物の九十九ラーメンを食す。
チーズが山と乗った見るからに成人病を促進させそうな珍しいラーメンだ。
「こりゃ、体脂肪が増えそうだな」といいながら全員ペロリと平らげた。
ここでもトッピングをつまみにビールで乾杯。
ラーメンを食って帰ろう、と言っていたのは誰だったかすっかり忘れ、タクシーを拾ってなんと赤坂へ繰り出す。
目も瞑れんばかりのネオン街赤坂はまさに不夜城そのものだ。
男どもは一ツ木通りの一角のビルに吸い込まれていった。
深夜、誰がどういう状態で家にたどり着いたのかは知らない。
しかし、みんな落札したブツだけはしっかりと手に持っていたようだ。

 無意味だとは思いますが、
 プライバシー保護のため画像を編集してあります(^^ゞ

 (注:犯罪者集団ではありません)

2002年4月8日 月曜日 午後 5:57:39

押入いっぱいに突っ込んである山用具の片づけをした。
とにかく全部引っ張り出して当面要るもの、当分要らないもの、冬物夏物などを仕分けする。
そして、要らないものは段ボールに、必要なものは再度押入にと詰め替え、入れ替えせっせと行った。
段ボール2箱分が取りあえず使わないものとなって物置に。
その結果、大分押し入れがスッキリした。
片づけの度に思うのだが、しまう場所が変わっただけでモノの総容量はいつまでも同じなのだ。
さらに私の悪いところはしまった場所を忘れてしまうことだ。
よく鳥や動物が餌や巣作りに必要な大切な物を隠す習性があるという。
その隠した場所を忘れて他の動物に盗られてしまうことがある。
まさにそれに似ている。
私の場合、しまった場所を忘れるだけでなくそのものの存在すら覚えていないことが多いのだ。
動物よりも始末が悪い。
昨日も新品のザックが出てきた。
「あれ? これ、いつ買ったんだっけ?」ってな状態なのだ。
それをまた同じ場所に仕舞うのだからいつまで覚えていることやら…。
押入はスッキリしたが物置に入れられた山用具はいつになったら日の目を見るのか分からない。
かわいそうな山用具達なのだ。


2002年4月6日 土曜日 午後 6:52:32

東京・大田区の梅屋敷のタウン情報「梅屋敷探検隊」が誕生して今日でちょうど5年を迎えた。
歳月の経過は早いもので気が付いたら5年経っていたということなのだ。
アクセス数を数えてみた。
さっきのカウンターが78412だったから78412÷5年÷365日=42.96。
一日平均43人ほどの人が訪問してくれたことになる。
これは超ローカルなサイトとしてはまぁまぁじゃないかな? と自己満足しきり。
「低山山歩」はこの梅屋敷探検隊の付録として作ったものだった。
独立させたのはいつだったか定かではないが数年後だったと思う。
趣味のサイトは恐ろしいものであっという間に本家を追い越し、今では1万もの差がついてしまった。
これもひとえに訪れてくれる方々の暖かい応援のおかげだと感謝に堪えない。
深謝m(_ _)m


2002年4月5日 金曜日 午後 8:05:08

家にペットが一匹増えただけで家庭の雰囲気が一変する。
次男は2,3日顔を見ないときがあるほど夜遊びが絶えなかったが、真っ直ぐ家に帰ってくるようになった。
鍵の開く音がすると、サラは玄関に走り寄って顔を舐め回しお帰りの挨拶をする。
次男の行くところ行く場所どこでも付いて歩く。
寝るときも一緒。
朝起きると同時に部屋から出てきてトイレへ向かう。
人間は人間のトイレで、サラはサラのトイレでそれぞれ朝の行事を済ます。
サラも一回り大きくなって外へ散歩に出るようになった。
犬を散歩している多くの人と出会う。
「あら可愛い。何犬?」と必ず聞かれる。
「雑種です…」
「……」相手は返事に困ったような顔をする。
(雑種のどこが悪い!)その度に心の中で叫ぶのだ。
よく老人ホームなどでペット犬がお年寄りの遊びの相手をしている場面を見る。
介護犬が身体の不自由な人の介助をまめまめしくしているのをテレビでやっていた。
サラはとてもそれらの犬に及びも付かない。
それでも怒ればシュンとするし、甘やかすとつけあがる。
犬とは躾さえきちんとすれば利口で従順で愛らしい動物なのだ。
私が歳を取ったとき、サラの介護を期待してはいないが、家族の情操にかなりの影響を与えていることは確かなようだ。

 見よ! 雑種の勇姿(^^ゞ

2002年4月3日 水曜日 午後 8:50:25

大山(丹沢)へ登ったのは確かこれで3回目位だろうか。
大山ケーブルの下にある売店街から歩いて登る。
阿夫利神社下社までは階段ばかりで決して面白いコースとは言えない。
だが、ケーブルを使ったのではもっと面白くないので男坂、女坂を選んで上る。
1時間弱で阿夫利神社下社着く。
神社の境内に売店が長屋のように三つ並んでいる。
前を通るたびに「お疲れさま〜。冷や奴でもどうですか。お茶を飲んでいきませんか」と声をかけられる。
それも3軒が競い合って客引きをするのだ。
はじめは向かって左側の茶店に入った。
昨日は往路にポカリスエットを一番右の店で買った。
その帰りに真ん中の店に入ってところてんを食べた。
これで一応平等にはなったのだが、ここに来るたびに気になることがある。
客引きの仕方なのだ。
登山客や参拝客が通るたびに3軒の女将さんが争うように自店へ引き込もうとする。
それは互いの店をけん制しあい、先祖からの宿敵みたいなけんか腰のようにも見える。
客はその剣幕に圧倒されつつも迷った末3軒のうちの1軒に吸い込まれるように入っていく。
昨日はその疑問をはらそうと思った。
「この3軒は本当に仲が悪いんですか?」と聞いてみたかったのだ。
ところてんを食べたあと女将さんに近寄ったがタイミング悪く、通りかかった客を呼び込んでいる最中だった。
とうとう聞けぬまま売店をあとにしてしまった。
登山は好天気に恵まれて素晴らしかったがその疑問が心の隅に残って何となくスッキリしない。
「今度は必ず聞いてみよう」と決意を新たにこの日は帰途についたのだった。

http://lets-bb.com/mountain/record/iR1017824007172.html

 同じ棟に3軒並んだ阿夫利神社下社の売店。 

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