山恋うる日々のつぶやき 2003年9月のつぶやき


2003年9月26日 金曜日 午後 4:23:44

山と渓谷10月号に特別企画「銀幕の山」があった。
山をテーマにした映画の特集だ。
映画好きのワタシはミーハー根性丸出しでこれらのビデオだのDVDを探し始めた。
取りあえず手に入ったのは「クリムゾンリバー」と「ミッションインポッシブル2」のDVDだった。
ネットで探したり近所の中古ビデオ屋を探し回って一番安いものを見つけたのだ。
期待に胸膨らませ映画を観た。
まずフランス映画の「クリムゾンリバー」。
ところが、だ!
山のシーンが出てくるのは容疑者とされる若い女性がクライミングをしているシーン(それも人口壁)とラストの雪崩だけ。
物語は山とまったく関係なく猟奇殺人事件なのだ。
昨夜はトムクルーズの「ミッションインポッシブル2」を観た。
ところが、だ!
山らしい山のシーンはトムクルーズが岸壁でフリークライミングをしているところだけ。
ラストシーンではカーチェイス、バイクアクションが始まっちゃった。
最初からアクション映画と覚悟して観る分にはそれなりに面白いと言えるが、
「銀幕の山」として観るには期待はずれを通り越して裏切られた思いだ。
やはり全編山が舞台の「バーティカルリミット」「K2愛と友情のザイル」「クリフハンガー」などは”山の娯楽映画”として楽しめた。
懲りずに探しているのは「氷壁の女」「アイガーサンクション」「生きてこそ」「八甲田山」など。
これらはまさか裏切らないだろうな。
ヤマケイさん、しっかり頼むぜ。


2003年9月20日 土曜日 午後 4:06:39

今年になって書籍や雑誌は溜まる一方なので買わないことにした、と数日前書いた。
業界の旅行に行ったときバスは中央アルプスの駒ヶ岳の麓をかすめて通った。
バスガイドが大正時代に起きた駒ヶ岳登山の尋常小学校の生徒が大量遭難した事件を話してくれた。
生徒ら37名の内11名の死者を出した事件はその後、新田次郎の「聖職の碑」として小説になった。
小説の題名は知っていたがこれが木曽駒が岳で起きた史実だったことは知らなかった。
新田次郎の本はほとんど持っているがこれだけがない。
大分過去に読んだ記憶もあったが内容も忘れている。
もう一度読んでみたい、そんな気になってネットで探し、300円で出ていた古本を注文した。
それが先ほど届いたのだ。
「本は買わない」と固い決意にも拘わらずまた一冊増えてしまった。
山の本の魅力にはいつまでも勝てないようだ。

 色ヤケ、シミが激しい昭和51年発行の「聖職の碑」

2003年9月19日 金曜日 午後 4:17:30

テレビの人気番組「開運・なんでも鑑定団」という番組がある。
この公開録画がとなり町、平和島で「出張鑑定」が行われることになった。
新聞に「お宝募集」の折り込みが入っていた。
お宝はなんでもよく、写真とエピソードを書き添えて局に送って欲しいとのこと。
さて、我が家のお宝は何があるだろうと、家の中を見回すと痩せこけたペット犬サラが寝そべっている。
(私を出す気?)と疑いの目でこちらを向いた。
雑種犬じゃ評価は出ない。
部屋の隅に埃をかぶったダンベルが転がっている。
そういえばこのところ運動もサボっているな。
押入の中の山道具を思いやった。
どれも使い古した泥汚れの道具ばかり、たまには手入れをしなきゃ。
女房が台所に立っている。
過去に女房を鑑定に出した人はいなかった。
ま、お宝といえば言えなくもないが自己評価と鑑定結果の落差が恐い気がする。
そこでふと気がついた。
物置に長い間しまってある”小さな古時計”だ。
これは母が嫁入りの際に父親から贈られた記念のものだ。
多分明治時代のものでそれもアメリカ製。
私が小さいときには現役で動いていたが今は針は折れ、部品は錆びついて悲惨な状態になっている。
「オープン・ザ・プライス!!」
「お〜〜! ひゃ、ひゃ、百万円!!!」(スタジオ騒然!)
な〜んてなったらどうしよう^^;


2003年9月17日 水曜日 午後 4:49:22

本や雑誌は溜まる一方なのでなるべく買わなように決意したのは今年になってからだ。
ヤマケイもその一つで毎号買っても一日で読んでそれっきり。
数年分のヤマケイが本箱に詰まってしまう。
一度本箱に入ってしまうと二度と読まない。
そのうち段ボールに入れて押入の隅に追いやる。
押入が満タンになって段ボールが邪魔になる。
今度は本を紐で縛って外に。
最終的には資源ゴミとして新聞紙と共に集積所に行く運命に。
昨日、本屋で買うつもりのないヤマケイを立ち読みしていた。
特集に「山の映画」があった。
最近の「バーティカルリミット」や「山の郵便配達」、まだ観たことのない西田敏行主演の「植村直己物語」などが多数紹介されていた。
ぜひ観てみたい映画もいっぱいある。
古い映画が多いので、yahoo!のオークションや楽天市場で探すと見つかるかもしれない。
買わないと思っていたヤマケイを思わず買ってしまったのだった。
前号はぶーさんの「山と温泉★てっぺんめざして歩く旅」が紹介されていたので買い求めた。
これでなんだかんだと今年のヤマケイも毎号揃ってしまっているのだ。


2003年9月11日 木曜日 午後 4:21:19

火曜、水曜と業界でのバス旅行があった。
行き先は「昼神温泉」。
温泉はつるつるしてなかなかいい温泉だ。
ここはこれで3回目。
以前に行ったときよりホテルが増え一大温泉場になってしまったので驚いた。
いつものことながら我が業界の旅行は上品で紳士的だからバスの中ではケンカが始まったり酔って絡んだりと大変なのだ。
しかし、今年に限って比較的おとなしかった。
これは私が乗った1号車だけの現象だったのかもしれない。
それとも不景気で騒ぐ元気が出なかったのかもしれない。
宴会が終わるともうやることがない。
なんと9時に寝てしまった。山小屋の消灯時間と同じだ。
次の日は駒ヶ岳の麓、駒ヶ根で昼食。
もうちょっと行けばロープウエーの乗り場だ。
寝不足の頭でここからバスに乗り駒ヶ岳に登ったっけ、と懐かしい思いで雲がかかった山を見上げる。
温泉旅行もいいけどやっぱり山登りの醍醐味には適わない。
中央アルプス。南アルプスの麓を走るバスの車窓からつくづくそう思った。


2003年9月8日 月曜日 午後 4:40:58

昨日の日曜日は某ネット恒例のソーメン山行があった。
葛葉川流域の「葛葉の泉」というところ。
沢遡行の班と尾根歩き班の二手に分かれ、それぞれ一汗かいてからソーメンを食べようという企画だ。
私はというとそのどちらにも参加せず昼寝をしながら荷物番ということにした。
沢も尾根歩きも何となく気が進まず、留守番をかって出たのだ。
みんなが出掛けたあと水を汲んでいる人や家族連れがお弁当を食べている姿をぼんやりと眺め、
そのうち喉が渇いたのでビールを飲んでいる内に眠くなってきた。
ベンチにレジャーシートを敷いて横になると沢音、鳥のさえずり、人の声、そんな雑多な音がだんだん遠くなっていつの間にか寝入ってしまった。
何も考えずただぼんやりと自然の中で昼寝もいいものだ。
目が覚めるといつの間にか1時間以上も経過していた。
そろそろみんなが帰ってくる頃だとバーナーに火を点け鍋をかけた。
タイミングよく沢班も尾根班も同時に下山してきた。
四阿は急に賑やかになり乾杯となった。
ソーメンはザルにあけ、水にさらすのも面倒だし気候も涼しいし、「ゆであげのまま喰っちゃえ」ということになった。
ビール、ワイン、日本酒、何でもありの宴会となった。
霧雨の降る一日だったが命の洗濯のひとときを過ごすことができた。

 沢の支度をする猛者たち。

2003年9月5日 金曜日 午後 2:50:01

「高水三山」という、奥多摩の入門コースとして人気の高いコースがある。
高水山、岩茸石山、惣岳山という三つの山を総称して「高水三山」と称している。
この「岩茸石山」から北に延びる埼玉県境に「棒ノ折山」がある。
この尾根は「関東ふれあいの道」としてよく歩かれている所だ。
「高水三山」にしても「棒ノ折山」にしても、もう何度となく歩いたところだ。
しかし、「棒ノ折山」の場合は河又方面から沢沿いとか、大丹波側から黒山を経由して名坂峠で下ってしまう。
一方、高水三山は軍畑駅から反時計回りで周回することが多い。
すると岩茸石山と北側直下にある名坂峠の間がいつまでも歩かれないままになる。
1:25000地形図で7oほどの間隔。
山をはじめた当時、自分が歩いた軌跡を地形図に赤線を引くのが習慣だった。
この部分だけ線が引かれていないことが何となく気になっていたのだった。
先日「棒ノ折山」に行ったとき、この箇所をぜひ繋げてみたいと思ったのだ。
道標には「岩茸石山0.1q」とある。
かなりな急坂だったが10分かからずに岩茸石山に到着した。
ここで小休止し、来た道を下って名坂峠から車道に出た。
これで長年懸案だった途切れていた道がはれて繋がった。
まったくどうと言うこともない事柄だが何か重大なことを成し遂げたような気分になったものだ。
ばんざ〜〜い♪


2003年9月1日 月曜日 午後 5:50:01

一昨日の土曜日、商店街のイベントでジャズコンサートがあった。
「ニューオリンズジャズフェスティバルinうめやしき」と銘打って前売り券の販売に力が注がれた。
当日、我々はお手伝いと言うことで朝から会場の舞台造りに汗を流した。
何もないがらんどうの区の施設に舞台、客用の椅子、パーティーションなどで会場を造る。
午前中2時間ほどで会場らしくなった。人海戦術の成果だ。
午後は開場2時間前から受け付け、ドリンクなどを並べて入場者を待つ。
はたしてどれだけのお客さんが来てくれるのか心配しながらそれぞれの立場に立った。
太鼓の前座からいよいよ本番が始まった。
席はほぼいっぱい。
演奏が始まると手拍子を打つもの、ステップを踏むもの、舞台と観客が一体になって会場は盛り上がった。
久し振りに聴く本場のジャスはなかなかの迫力だった。
お手伝いで汗を流した分タダで公演を聴いてしまった。
更に打ち上げと称してタダ酒をたっぷり頂いた。
事前の商店街宣伝のチラシ作りから舞台のセットまで、仕事でもない、山でもない、そんな一日もたまにあっていいものだ。

 ニューオリンズジャズオールスターズ

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