■ 毎日毎日、会いたいと言い寄られても…
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2006年10月02日(月)
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「あなたが来てくれるまで…ずっと待ち続ける覚悟でいます。 来てくれなくても…あなたを恨む事はしません。でも胸が苦しいの…」 私に会いたいと熱心に言い寄る女性がいる。 こういわれると男は弱い。
「もう今日は来て貰えませんか? 待ってる間にお風呂にも入って準備してたんです」 約束した覚えはないのに、会いに来てくれると思い込んでいる彼女。 積極的な女性だ。
「メール送信先に間違いありませんか?」 メールが届かないのを心配するけなげな彼女。
「今は主人は出張でいないので連絡してくれませんか?電話でもメールでもどっちでも大丈夫ですから」 彼女は人妻だったことを打ち明けてくれた。
彼女の胸の内がよく分かる。 何もかも捨てて彼女の元に駆けつけたい!
でも…。 彼女は私のどこまで知っているのだろうか?
還暦を過ぎた中年ジジイだということ。 低山山歩の管理人だということ。 借金コンクリートの家に住みいまだに四苦八苦していること。 尿管結石の疑いがあること。 毎日酒浸りでこのところ胃がシクシクしていること。 メタボリックシンドロームの正式サンプルだということ。。 物忘れがひどく冷蔵庫を開けたとたん何を取るのか忘れていること。 「立ちました! 立ちました! 凄い! 立派です!」 「おお! 立ちましたね! 直立した素晴らしい勇姿です」と、ひと頃話題になったレッサーパンダの中継の時、耳をふさぎテレビを消したこと。
そんな俺でもいいのかい? だけど、君の願いをかなえることはできないのだよ。 ごめん、諦めて欲しい。 麻衣子さん、あなたは毎日ゴマンと入ってくる出会い系迷惑メールの一部なのだから…。
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