
たまには顔を出そうと友人のスナックへ行った。
たまには唄おうとカラオケを少々。
ここはハワイアン好き者が集まるスナックなのだ。
マスターがハワイアンバンドのプロなので同好の連中がよく出入りしている。
気持ちよく飲んでいたところ、どやどやと数人の女性と一人の男性が入ってきた。
一見して「フラダンスの女性」だな、と分かった。
今、フラダンス教室が大にぎわいだそうで、知り合いの奥さんなんかも通っている。
フラダンスを習っている女性は年配で太り気味(失礼)の人が多いという印象だった。
しかし、今入ってきた女性はまだ30歳前後か。
私の知る限り今まで見てきたフラをやっている女性の中では一番若くスリムだ。
カラオケが一段落するとフラダンスタイムになった。
彼女たちは踊りたくってウズウズしているのが顔に出ている。
CDでハワイアンの曲がかかった。
狭いテーブルとテーブルの間に立ってフラダンスが始まった。
ジュウタンの床に、はだしになって踊り出した。
私の目の前にかたちのよいくびれとおしりがクネクネとうねっている。
おへそが見えた。
私は目のやり場に困った。
しかし、しっかり視た。
数曲踊ってフラダンスタイムはいったん終わった。
チーママが寄ってきた。
「フラをやる人にしては若いね」と、私。
チーママは耳元で囁いた。
「みんな40過ぎよ。15は若く造っているんだから。騙されちゃダメよ」