CS放送で「ウェールズの山」という映画を観た。
ウェールズという小さな村に国から派遣された測量技師がやって来た。 村内に位置する小高い山「フェノン・ガウル山」の標高を測りに来たのだ。
村人達にとって「フェノン・ガウル山」はシンボルであり心のよりどころでもあった。 標高305mに満たないと丘と判断され、地図に載らないのだという。 村人達はたまり場のバーに集まり賭が始まった。 500mだ。 いや、1000mはあるぞ。
測量の結果が出た。 標高は299m40p。 さぁ、大変だ。 村人達は大騒ぎ。 我が村の象徴が地図に載らなくなってしまうのだ。 足りない6mをなんとかしなければ、と村人達の闘いが始まった。
コミカルに描かれたこの映画。 考えさせられるせりふが多く出てくる。 「ヒマラヤでは3000mでも丘なのだ」 「ここでは300mに満たなくても立派な山だ」 「『フェノン・ガウル山』が地図に載らないのはおまえのせいになってもいいのか」 「丘に登って山から下りてきた男」
こんもりした里山。 代々受け継がれてきた里山。 村人は誰もがこの山をみて育ってきた。 地元の人々にとってそれはそれは大切な「山」なのだ。
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