先日近所の同期生だけが集まる機会があった。 世話好きの男が声をかけて11名が集合した。 近所に同期生、または同級生はたくさんいるようだが未だに名前も顔も分からない人もいる。 隣の席に誰それがいたとか、ああそう言うヤツもいたなぁ、などと思い出話に花が咲く。
私はテーブルの隅に座っていたが案の定タバコを吸うのは私だけだった。 ところが座が盛り上がってくると一人の男がコートからタバコを取り出した。 「なんだ、タバコを吸うのかい?」と聞くと、 「今までやめていたんだ」と言う。 ポケットから禁煙ガム「ニコレット」と出し、これも持っているんだ。 禁煙ガムとタバコ、両方持ち歩いてる人も珍しい。 聞くところによると彼は半年の間禁煙していたそうだ。 この日が禁煙を破った日になったのだ。
半年もタバコをやめていたのなら、何も今日ここで吸わなくってもよさそうなものだが。 一本吸い出すとあとは歯止めが外れたようにパカパカ吸い出した。
どんな場所でも喫煙者の割合はおよそ10%。 この日も11人中二人。 やめようと思いつつやめられない彼のような人も多いのではないだろうか。
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