仕事に関係のない”営業(勧誘)の電話”が相変わらず多い。 仕事の電話より多い日がある。
「○○の△△ですが××社長さんはいらっしゃいますか?」 最近では受話器の向こうから聞こえてくる声の様子で営業かそうでないかが分かるようになった。 「社長は今いませんが…」 「では、また改めます」と言うことになる。 だが、中には手の込んだ戦略でかかってくる。 「○○ですが××さんいます?」 いかにも親しい友人のような口調なのだ。 思わず「私です」と言ってしまうところだ。 こんな友人口調の営業も、慣れてくると判断がついて分かるようになり近頃は騙されなくなった。
昨日、電話が鳴った。 「○○ですが××さんいます?」 きたな! 騙されるものか! 「今、いませんが、どちらの○○さんで?」 「池袋の○○です」 「じゃ、伝えておきます」と電話を切った。 電話を切ってからふと思った。 (池袋の○○??) ひょっとしたら彼だったか? もう何十年も前、ある専門学校で一緒になった男だ。 彼とは何となく気が合って賀状の交換が今でも続いている。 彼の住まいは池袋。
その日の夕方、電話が鳴った。 「池袋の○○ですが××さんいます?」同じ声だった。 「池袋○○さんって池袋の○○さん?」などとワケの分からない返答。 やはり彼本人だった。 このところ迷惑電話や営業電話が多いので「いない」と言ったのだと言い訳をすると彼は、「そうだろうと思ったよ」と屈託がない。
迷惑メール、迷惑投稿、ウイルス、迷惑電話、迷惑DM、迷惑勧誘。 こういうものが横行するから大切な相手にも疑ってかかってしまう。 仕事にも私生活にも支障をきたすようになると、これは個々人の問題ではなく社会的に何らかの対策を講じなくてはならなくなるのではないだろうか。
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