【日 時】1999.10.19(火) 【山 域】草戸山(365) 南高尾 【地 図】エアリマップ 高尾山 【天 候】曇り 【行 程】 高尾山口−[21]−小尾根−[49]−鉄塔下−[20]−草戸峠−[10]−草戸山−[28]−三沢峠−[24]−峰の薬師−[21]−三沢峠−[66]−梅の木平−[30]−高尾山口駐車場 【歩行合計】4:29 【休憩合計】1:06 |
お天気がイマイチの日は裏山気分で高尾山 ◇写真はこちら◇
高尾山を気軽に歩く。人気のない南高尾山稜を歩く。案の定人に誰も会わない。
いつもの迷いやすい場所が更に迷いやすくなっていた。「この先行き止まり」「危険!この先断崖絶壁」と木の幹に書いてあった。ここはちゃんと標識が必要だ。しかし、この道は整備の手が全く入っていない。道標も朽ちかけたままだ。
草戸山に着くと急に人が多くなった。この先どうしょうと考えたが峰の薬師の姿三四郎の碑を見に行くことにした。
途中で2匹の犬が付いてきた。毛並みは整っているがなんとも可哀相なくらいやせ細っている。
お腹がすいているらしくしきりに何かをねだる仕草をしている。食べ残しのサンドイッチをやると一気に飲み込んだ。
更に付いてくる。三四郎の碑がある境内について今度はスパゲティを上げたがコレもペロリと平らげた。もう犬に上げるものはなくなった。犬は諦めたのか付いてこなくなった。
三沢峠に戻り、そのまま梅の木平まで林道を下った。
梅の木平からは20号線をひたすら車道歩きだ。約30分車の排気ガスを浴びながらの行程は辛い。
高尾山の敷地に入り、栗、ユズなどが並んでいる売店を見ながら歩いていたら中年の登山者が声をかけてきた。
「大きな声では言えませんがここで売っているザクロ、どこで採れたか知ってます?」
「さぁ?」
「輸入物ですって。高尾山まで来て輸入物を買わされたんじゃしょうがないですね。ハッハッハ」と笑った。
この男、妙になれなれしく「私はリストラにあいましてね失業中なんです。だから毎週高尾山に登っているんですよ。お宅さん、何年生まれですか?私は1939年生まれです」
「西暦で言われても分かりませんね。昭和で言うと…」と答えると
「私の方が6年も先輩だワッハッハ」なんとも気さくなオトウサンだ。
別れ際に「稲荷山コースでスズメバチに刺された人がいるって大騒ぎしてるよ。救急車が来て報道陣がいっぱいだ。あなたどこのコース登ったの?」といって立ち去ってい言った。
確かに遠足の子供が蜂に刺されたと夕刊の記事が載っていた。
予想された雨は降らず時折陽が射すような暑くなく寒くもないちょうどよい陽気であった。
これからは低山の季節だ。