■ 推理は当たっていた
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2006年06月07日(水)
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だいぶ前のこと。 保険屋さんが遊びに来たときのこと。 秋田の小学一年生米山豪憲君(7)が殺害された事件に話題が及んだ。 当時はまだ、どこの誰が怪しいなどと噂も出ていなかった時期だ。 保険屋さんはこう切り出した。 「豪憲君を殺したのは水死した彩香ちゃんの母親ですよ」 「エェッ?! まさか」
彼の推理はこうだった。 彩香ちゃんを殺したのは母親ですよ。 母親の畠山鈴香(容疑者)は母子家庭で男がいた。 男との付き合いの中で娘の彩香ちゃんが邪魔になった。 警察は事故と言うことで処理したが、これに不満を抱き近所の豪憲君を殺めた。 「いま頃、彩香ちゃんの母親は警察から事情を聞かれているはず。間もなく逮捕のニュースが入ると思う」 と、自分の推理を展開していた。
この話があってニュースを聞き逃さないように気をつけていた。 やがて週刊誌がまるで彩香ちゃんの母親を犯人扱いするような記事を書き出した。 テレビも遠回しに彼女のことに触れるようになった。 顔にモザイクをかけてインタビューする局も出てきた。 やがて逮捕。
保険屋さんの推理は図星だった。 しかし、分からないのがその動機。 なぜ、一軒おいた隣の豪憲君を殺さなければ(容疑はまだ固まっていないが)ならなかったのか? 豪憲君の家族と何があったのか、または何もなく誰でも良かったのか? 大人のエゴで犠牲になるのはいつも何の罪もない子供達だ。 あどけない子供達が可哀想でならない。
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