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山恋うる日々のつぶやき


最近のつぶやき…


丹沢主脈縦走 2005年05月05日(木)

3〜4日の主脈縦走で丹沢主綾と十文字を歩いたことになる。
十文字のどこもぶつ切りに歩いていたがこれで全て繋がった。

コースの終盤、焼山で休憩をした。
中年のおじさんがひとり上がってきた。
「山はいいなぁ! 獣がいなくって」
「都会じゃ獣だらけだ。ナイフを持った人間やキレやすい奴とかアブナイ獣が多い」
「山では見知らぬ人でも挨拶をする。気持ちが良いじゃないか。都会で若い女の子に挨拶でもしてみなよ『変なおじさん』とケイサツに通報されちゃうよ」
人の良さそうなオトーサンだった。
まさに仰るとおり、ある意味では山の方が安全だ。

オトーサンは話を続ける。
「去年だったかこの先で死亡事故があったんだ」
「15人ほどのツアーの一人が150m転落して死亡した」
「ここは東海自然歩道と言って例えれば国道みたいなものだ」
「事故っていうのは『こんなところで』と言う場所で起こる」
「23歳くらいの若い女性だったんで救助した男衆は残念がっていた」

我々は事故のあったコースは通らなかったが今ではロープが張られ『転落危険』の看板が建っているらしい。

焼山登山口バス停に着いてタクシーを呼ぼうと思っていたら地元の人が三ヶ木まで車で送ってくれた。
車内で事故の話が出た。
送ってくれた人は救助に出た当事者だった。
「転落事故の時道案内を兼ねて救助に出たんだよ」
「女性だったらしいですね」と聞いた。
「そう、50代半ばの女性だった…」
20代と50代じゃだいぶ話が違う。
でも、女性であることには変わりはない。
誠にお気の毒な話だ。
下山口では一行のためにバスが迎えに来ていたのだ。
もう少しで下山。
さぞやこの女性、無念だったろう。

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