このコーナーはテッちゃんが日々想う山に関する日記を綴ります。
日記という以上、毎日書くつもりですが抜ける日もあるかもしれません。ご容赦下さい。
皆さんの割り込みメッセージも歓迎します。
2000年10月29日 日曜日 午後 2:29:01
24日は17:05のJALで函館に飛び立つ予定だった。
搭乗の時間になっても案内がない。
やがて「ただいまエンジンの不具合が見つかりました。修理中ですので30分ほど遅れる見込みです」と放送が…。
暫くして「部品交換が必要になりました。その後、試運転を行います。これに要する時間は1時間ほどです」
「今日は飛ばないんじゃないの?」
「だいたい故障した飛行機を使おうっていうのが間違っている」
「何となくイヤな予感がしたんだ」
「函館に着くのは夜中だな」
などと、そこここで会話が…。
「お待ちの皆さまには大変ご迷惑をおかけしています。お詫びに食事券をお配りします」と放送があり、一人1000円の食事券が配られた。
乗客は三々五々売店や食堂に並んだ。
航空会社も大変だな、と思いながら二人分2000円をビールと食事に目一杯使った(お釣りは出ないから)。
すでに19時を過ぎた。2時間待たされたことになる。
「エンジンの試運転をしましたが故障が直りません。別の飛行機を使うことになりました」と案内が…。
搭乗口の変更で端から端まで一斉に移動して飛行機は19:30やっと羽田を飛び立った。
機内で機長は「この飛行機は部品を交換した機ではありませんのでご安心下さい。遅れを取り戻すためスピードアップしてまいります」と放送があった。
(そんな飛ばさなくってもいいから安全に飛んでくれ)と内心思った。
機は20:30に函館空港に着いた。標準タイムより30分早かった。
二日目の昼食は各自負担だったが飛行機が遅れたことに対するお詫びのしるしということで旅行会社が負担してくれることになった。
更にジャガイモ1キロのお土産まで持たせてくれた。
飛行機が遅れたために2食分の食事とジャガイモが儲かったという、なんともセコイお話でした。
修理中の飛行機
2000年10月28日 土曜日 午前 11:25:31
やっぱり山がいい。
北海道2泊3日、29800円の魅力に殆ど衝動的に参加してしまった。
函館、小樽、登別、札幌と主な見所を網羅した観光旅行であった。
日本3大夜景のひとつといわれている函館の夜景は歓声が上がるほど素晴らしいものであった。
大沼では紅葉が真っ盛りで駒ヶ岳がその独特な勇姿を湖面に映していた。
移動中の車窓からは黄色と紅に染まった山の斜面が迫ってくる。
ホテルでは、食べ放題のバイキングで地ビールを片手にたらふく食べた。
最終日には雪がちらつき吹き抜ける冷たい風が、ここは北海道なんだ、という気持ちにさせてくれる。
そして、26日夜、千歳を飛び立った飛行機は予定どおり羽田についてわが家へ帰ったのは11時を回っていた。
わが家でほっと一息入れたがなにか感動がない。
満足感というか充実感が湧いてこないのだ。
登山という、己の脚で汗をかき、歩いて得た感動を一度でも味わってしまったものには「観光」はいかにも物足りないのかもしれない。
やっぱり山がいちばんいい。
函館の夜景
2000年10月22日 日曜日 午後 5:22:47
昨夜はバス旅行の会計処理をかねて幹事が4人集まった。
収支は大口の寄付があったりしてトントンのところで収まった。
きりが付いたところでビールなんかが出たりして旅行中のエピソードが語られた。
幹事の奥さんが「夜、あなた達の部屋へ入ったらまるで動物園の檻の中みたいだったわよ!」と言いだした。
それを引き取ってSさんが、
「いびきの大合唱だった。眠れなくて夜中に風呂へ非難したくらいだ」とその夜の様子を語りだした。
「はじめにHさんがいびきをかき始めたんだ。それが収まったら今度はTさんだ。その後自分も3時間くらいウトウトしていたらもの凄い音で目が覚めたんだ」Sさんの顔はビールで少々紅くなっている。
「隣に寝ていたNさんも目が覚めて『なんの音だろう?』って聞くんだ。『モーターでも回っているんじゃないか』と周囲を見回した」
「そうしたらなんと鈴木(私のこと^^;)さんのいびきじゃないか! その凄まじいこと! 足を持ち上げちゃってゴーゴーガーガーやってる。東京まで聞こえるんじゃないかと思ったぜ。本人はちゃっかりアイマスクに耳栓まで着けて…」
座は大笑いになった。
「そりゃ悪かったねぇ」と私。
「いいんだ、いいんだよ。その位豪快に寝なくっちゃ寝た気がしないだろう」などと訳の分からない慰めを言った。
そういえば、「あなたは普段おとなしいのに寝ているときがいちばん賑やかだ」と家人に言われたのを思い出した。
2000年10月20日 金曜日 午後 2:51:28
バス旅行に行ったときのこと。
部屋でみんなの貴重品を預けることになった。
仲居さんがきて貴重品袋を配った。
袋に貴重品を入れ封をする。封の半券を自分が持っているわけだがその半券にもサインをするのだと仲居さんがいう。
「おかしいじゃないか、引き替えの半券に予めサインをしたんじゃ、拾った人がフロントで容易に引き替えられるじゃないか!」と、疑問を呈した。
「いいえ、そういう決まりなんです! 筆跡を確かめて渡しますから大丈夫です」と言い切った。
何となく納得がいかないまま言うことに従った。
暫くして隣の部屋に行っていた人が帰ってきた。
「おい、隣の部屋じゃ半券にサインなんかさせてないよ。引き替えの時にフロントでサインするそうだ」
やっぱりそうじゃないか! みんなが声を上げた。
一人が電話機を取った。「貴重品のことで事故が起きたのですぐきて欲しい」
数分経たずに背広の男が現れた。
みんなが事情を説明した。
「それは申し訳ありませんでした。担当の者によく言っておきます」
「若い女の子だからあまり叱らないで下さい」と部屋の一人が言った。
宴会が終わり、三々五々部屋に帰ってきた。
会の会計係が「風呂場で小銭入れを落としたみたいだ」といった。
「いくら入っていたんだ」
「500円玉が4個くらいかな」と、会計係。
「その位なら諦めろ。風呂場で落としたんじゃ出てこないな」
「貴重品の引換券が入っていたんだ」会計係が言った。
「エエッ!!」
それには今回の旅行の費用が全部預けてあったのだ。皆が青ざめた。
「宴会でビールを飲んでも美味くなかった。途中で抜けてフロントへ行ってこれこれしかじかと訳を話し、誰かが受け取りに来ても渡さないでくれ、と手配しておいた」と、浮かない表情で話す。
朝になっても彼は諦めきれないのか、バッグの中、背広のポケットなどをまさぐりだした。
洋服かけの中の浴衣などもどけてタンスの中に首を突っ込んだ。
「あった〜!!!」
それはタンスの奥にひっそりと鎮座していた。
背広のポケットに入れたつもりが下に落ちたもののようだった。
小銭入れを開けると小さく折り畳んだ貴重品引換券が出てきた。自分のサイン入りで…。
2000年10月19日 木曜日 午後 6:36:56
昨夜、山手線に乗っていた。車内は比較的すいていた。
恵比寿に着いてドアが開いた。乗客が降りきったときドアの脇に立っていた若い男性が突然倒れた。
ど〜んと凄い音がして仰向けに倒れたのだ。
目をむいてそのまま動かなくなった。
「救急車を!」と私が叫ぶとことの次第を知った乗客がドアを押さえて駅員に手を振った。
「ドアが閉まります、危ないですからドアから離れてください」とホームから放送が流れている。
私は男性の耳元で「大丈夫ですかぁ〜! 聞こえますかぁ〜!」と叫んでみた。
なんの反応もなかった。
男の脈をとってみた。静かだがゆっくりと鼓動を感じた。
見開いた眼がだんだんと閉じていった。
頸動脈の辺りにも指をあててみた。静かに波をうつのを感じた。
「看護婦です」と名乗る女性が一緒になって様子をうかがった。
「酒は飲んでいる様子はないみたいですね」と看護婦さんに聞いた。
看護婦さんは男性の口元に手をかざし臭いをかいだ。そして、首を横に振った。
もう一度男性の耳元で叫んでみた。
しかし、大の字になったままピクリとも動かない。
単なる貧血か、或いは脳出血など重大な疾患か。私は母が倒れたときの様子を思い起こしていた。
やがて二人の駅員が担架を運んできた。
男性の顔色がさっきより悪くなってきたように感じた。
駅員と私の3人がかりで担架に乗せた。体格のいい男性はずっしりと重かった。
担架がホームに出された。看護婦さんも降りた。ドアが閉まって電車が走り出した。
「ただいま車内で急病人が発生しました。お客様には大変ご迷惑をおかけしました。」と車内のアナウンスがあった。
助かるといいのだが…。と心に念じながらホームに横たわる男性を見送った。
2000年10月14日 土曜日 午後 1:37:25
さぁて、明日はバス旅行だ。
買い出しも済んだし、お天気もまぁまぁのようだし、明るく元気に行ってきましょう。
2000年10月12日 木曜日 午後 8:57:16
秋、それも10月はとくに巷の行事が多い。
旅行会の幹事、業界の行事、突発的な旅行などが重なって諸々忙しい。
15,16日は恒例のバス旅行だ。これは幹事だから抜けられない。
缶ビール2ケース、酒1本、それにウーロン茶などの買い出しを仰せつかっている。
なにせ貧乏旅行だから、酒屋の割引券を渡されて「これで300円引きになる」なんてセコイことをいう。
おまけに「缶ビール1ケースに割引券1枚使って、勘定を済ませたらもう1ケース…」なんて買い方まで指示されちゃうのだ。明日の買い出しは何となく憂鬱だ。
行き先は母畑温泉。旅館だけは一流どころを使うのは見栄っ張りといえようか。
さてどんな旅行になるのやら…。
忙しいということをアピールしたのは、日記の更新ができなかった言い訳がさりげなく含まれている(^^;)
2000年10月5日 木曜日 午後 6:59:17
一度旅行代理店のツアーに参加すると次から「旅のご案内」のようなものが月刊で届くようになる。
一般の観光旅行だからパラパラとめくってそれで終わり。
それとは別に会員向けのダイレクトメールも送られてくる。
「会員だけの特典です」なんて、そそるようなキャッチフレーズが目に飛び込む。
主に海外旅行が多いのでそのままゴミ箱へ直行だ。
先日来たハガキは「秋の北海道 名湯スペシャル 3日間」という内容だった。
これが「なっなんと!! 29800円均一☆」
北海道も安くなったものだ。そういえば北海道へ行ったのはかれこれ20年以上も前のことだ。
さすがにこのハガキは捨てずにとっておいた。
そして、ついに電話をしてしまったのだ。旅行会社に…。
「先着順 2名様より一室でカニ、ホタテ、イカなど豪華50大食べ放題!」というお言葉に負けて…。
だから、今月の24日から旅に出ることになったのだ(^_^)v
2000年10月4日 水曜日 午後 4:54:57
「まえじまてつお」さんという方からメールを頂いた。
この度、山旅の本を出版したので蔵書の一部に加えて欲しいとの内容だった。
どんな本なのか興味があったので本屋へ出かけようとした矢先、作者から追伸メールが来た。
本を贈呈してくれるとのことだった。
なにか悪いなと思いつつ、お言葉に甘え送っていただくことにした。
書籍小包は昨日着いた。
封を開けて本を取り出すと、表紙にアルプスのイラストが描かれ、ちょっと山の本にしては今までにないような明るい雰囲気を醸し出しているものだった。
帯に「夫婦で出かけた山旅の記録27編」とあった。
奥多摩の山歩きから南アルプスまでの全山行が自ら描かれたイラストマップ、山行の感想、詳細な記録とともに掲載されている。
早速、蔵書のコーナーに「関東とその周辺 山旅の楽しみイラストマップ」を加えよう。
そして、この本は大切に今後の山旅の山行にさせていただくことにしよう。
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「関東とその周辺 山旅の楽しみ イラストマップ」 講談社 定価1700円(税別) 2000年9月発刊 |