毎日、山を想わない時はない。
昨日の反省、次回の山行、印象深いあの山この山。
心の中はいつも山がついてまわっている。
このコーナーはテッちゃんが日々想う山に関する日記を綴ります。
日記という以上、毎日書くつもりですが抜ける日もあるかもしれません。ご容赦下さい。
皆さんの割り込みメッセージも歓迎します。
2000年8月28日 月曜日 午後 5:47:58
山岳ガイドが言っていた。
「これは、梅雨明けみたいな陽気ですね」と。
それだけお天気が安定し夕立や雷の心配がないということなのだ。
それは2泊3日の行程を終えて上高地へ帰るまで続いた。
いざという時のために上部に雨具を入れておいたのだが使う心配は全くなかったのだ。
25日。上高地、横尾へと歩みを進め、涸沢小屋への登りを行くとテン場が広がっている。
色とりどりのテントのひとつにもどきさんがいた。だいぶ待たせてしまった。
涸沢小屋のテラスでビールを飲みながらミニオフ会。
もどきさんがデジカメで撮った写真をいろいろ見せてもらったりしているうちに時間はあっという間に過ぎていく。
こちらが夕食の時間になってしまったので名残惜しいけどこれでお別れ。
短い時間だったが楽しいひとときを過ごすことが出来た。
明くる朝も忙しく、もどきさんとは会えなかったが振り返ると彼のテントが小さく見えていた。
駅や喫茶店での待ち合わせと違って、山という非日常の場所で待ち合わせるということが不思議であり感慨深いものがあるものだ。
もどきさん、有り難う!
2000年8月23日 水曜日 午後 6:23:38
いよいよ明日の夜行バスで上高地へ出発だ。
今夜あたりザックの中身の点検をしなければならない。
今日の長野県方面の天気は上々だそうでこれが週末まで保ってくれるといいのだが…。
白馬で散々雨に降られた経験から雨具はすぐ取り出せるようにザックの上の方に入れることにした。
そして重量はあくまでも軽く。
ところがそれがなかなかうまくいかないのだ。結局「う〜、重い!」っていう重さになってしまう。
山岳ガイドの下田さんが言っていた。
「迷った物は置いていく。必要なものは持っていく」と。
迷った物は当然のように入れてしまうんだよね。つい。
2000年8月20日 日曜日 午後 12:39:27
山岳ガイドの下田さんが白馬山荘に到着したあと、注意事項として言った。
「筋肉のストレッチをよくやっておいて下さい。明日は下りが多いので注意を怠ると膝が笑います。」と。
更に続けて興味深いことを言った。
「今夜は充分身体を休めてください。山荘で眠れないと言う人がたまにいますが、寝よう、寝ようとするとかえって眠れなくなって、寝返りをうったりして身体が休まらない。無理に寝ようとせずに静かに身体を横たえて身体自体を休ませるように心がけてください。頭の中は覚醒していてもいいんです」
なるほど、そういう寝方があったのだと感心したものだ。
私は床が変わっても眠れなくなるような繊細な神経は持っていない。
しかし、言われたとおりの心がけでゆっくり布団に身体を横たえた。
すぐに寝入ってしまったが明くる朝は何となく身体が軽くなった気がして、気分もすこぶるいいのだ。
身体の疲れがある時の寝方としていいことを教えてもらった。
2000年8月19日 土曜日 午後 7:29:09
う〜! 疲れた。
「梅屋敷探検隊」の商店街紹介のページを一新しようと格闘して既に3日になる。
今回はスタイルシートやらリンク文字の下線を消すなど新しい試みに挑戦してみた。
とりあえず、西側の商店街だけやっと出来上がった。
あとは、リンクを張って細かい調整をするだけだから明日か明後日にはアップできるだろう。
目は痛くなるわ、肩はコチコチに凝るわでもうあかん(@_@)
早く風呂入って、一杯やって、寝よ。
そういえば、商店街へHPの写真を撮りに行ったら、不動産屋が一軒丸ごと火事で焼け落ちていた。
ビックリしたなぁ、もう。
警察の鑑識が一生懸命現場検証をしていた。
おばあちゃんが亡くなったそうだ。他の家族も2階から飛び降りて大怪我をしたそうだ。
夕刊によると原因が未だ分からないそうだが恐い話だ。
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焼け跡を調べる警察官。 火の元には気を付けよう。 |
2000年8月18日 金曜日 午後 8:04:45
撮りだめした「低山ベストコース」を観た。
一気に4本分を観たのだからたっぷり2時間かかった。
今回は私も登ったことがある山が出てきたが、こうして映像で観るとどこか違った場所に見える。
石老山では頂上を間違えたり、展望台はまだ先なのにだいぶ手前で「ここが展望台です」なんて言ったりして、
荒川じんぺいさんはなんて近親感が持てる人なんだろう。
相変わらず草花には詳しく「あんな花が咲いていたっけ?」と認識を新たにしてくれる。
もう僅かで低山の季節がやってくる。
その暁にはこのビデオを参考に山行してみることにしよう。
2000年8月17日 木曜日 午後 6:10:05
今夜はヒマなので撮りだめしておいた「低山ベストコース」(TVKテレビ)でも見ることにしよう。
荒川じんぺいさんってよく山の木や花を知っている人だ。
なんの変哲もない山道脇の葉っぱがこの人にかかると名のあるたいした木々になってしまうから不思議だ。
とっても身近で勉強になるので楽しみにしている番組のひとつなのだ。
磐梯山が噴火しそうだとニュースでやっていた。
10月に磐梯山の麓の温泉へ行くことになっていて、幹事としてご案内を配布したばかりなのだ。
旅行社には万一のためにサブコースを作っておくように頼んでおいたが、はたしてどうなることやら…。
2000年8月16日 水曜日 午後 3:01:26
白馬岳でガイドに付いてくれた下田さんはペンションのオーナーでもあった。
下山後のバスの中で世間話をしているとき遠慮している本人から無理に聞き出した結果分かったのだ。
HPも開いているというではないか。
「アドレスは? URLは?」などと強引に名刺を貰ってしまった。
名刺には「白馬山案内人組合」「日本山岳ガイド連盟」所属の肩書きがあり、「山岳ガイド」とあった。
バスの中で下田さんとの雑談。
「奥さんも山をやるんですか?」
「女房はまったく山を知らないんです」
「それはまた、どうして?」
「共通の趣味を持つことはいいことだから『一緒に山をやらないか』って誘ったら、それじゃぁ私の趣味の手芸を一緒にやってくれる? というんですよ」
「いくらなんでも手芸はねぇ」との話に、バスの中に笑いが広がった。
「こうやって毎日山に入っているのでペンションは奥さん任せです」とひげ面に笑みを浮かべた。
家に帰って早速HPを訪問してみると、居た、いた、あの時の下田さんが載っていて、コンテンツも充実したHPだ。
お世話になった御礼のメールを出すと、ご丁寧に返事が来た。
今度、白馬へ行く機会があったら是非下田さんのペンションにお世話になってみたいと思う。
2000年8月13日 日曜日 午後 3:58:56
三菱のモニターの件だけど。
その後、見積もりの電話もないのでこちらから問い合わせてみた。
そうしたら「故障が見当たりません」という。
毎日、電源を入れているのだがちゃんと点くというのだ。
では、あれはいったい何だったんだろう?
「それでは引き取りに行きます」といって電話を切った。
10日に行けずに11日の午後引き取りに行こうと思っていたら三菱から電話がかかってきた。
「先ほど点かなくなりました」とのこと。
それなんだよね、点くときもあれば点かないときもある。そして、まったく点かなくなったのだ。
やがて見積もりのFAXが入って、21000円とのことだった。
ま、その位は仕方がないか、と修理を改めて頼むことにした。
どうも基板内のあるところに不具合があるらしい。
直ったらサブのモニターとして押入の奥にでも仕舞っておくことにしよう。
2000年8月12日 土曜日 午後 1:22:53
白馬の駅から山岳ガイドが付いた。
髭もじゃのいかにも山男らしい人だった。
下田といいます、と自己紹介のあと、冗談を言ったりして参加者をすぐに和ませてくれた。
下田さんはとにかく花に詳しい。
道々、立ち止まっては高山植物の説明をしてくれる。
ひっそりと隠れて咲くどんな小さな花でも見逃さない。
花の好きなご婦人達はメモを取ったり虫眼鏡で観察したり熱心に聞き入っていた。
行程中、その花の種類は50種を越えていただろうか。
私はといえば花の名前をその時は覚えていても数歩歩いたらもう忘れてしまう始末。
こんなことなら図鑑で予習をしておくんだった、と後悔しきり。
でも、綺麗だな、可憐だな、可愛いな、くらいは解る。
ちょうど今の時期、夏の花と秋に咲く花が混在しているのだそうだ。
更に早くも紅葉している葉もあった。高山では秋がもうそこまで来ていることを感じさせる。
2000年8月10日 木曜日 午前 10:39:01
白馬の駅に着いたのは月曜日の午前5時36分だった。
駅前でおにぎりを食べていたら奥歯がポロッと取れてしまった。
ブリッジをしていた部分が外れたのだ。
従って、奥歯をザックに担いで白馬岳を登ったことになる。
オクバを担いでハクバ、なんて冗談はさておき、昨日、歯医者に行った。
新人らしき若い女の子の助手に誘導され診察台に横になった。
ブリッジが外れたのはこれで3回目だからもう慣れたもの、ただセメントでくっつけるだけなのだ。
口の中にバキュームというのだろうか、口中の唾を出すやつ。
助手の女の子がそれを口に入れると、女医さんが接着したセメントを削りだした。
女の子はバキュームの親方みたいな太いやつをもう一本口の中に入れた。
削って飛び散るセメントのカスを吸い取るためのようだった。
事件はその直後に起きた。
その太いバキュームが私の舌を吸い取ったのだ。
まるで掃除機で吸い込まれるような感覚だ。
女の子は慌てて引っこ抜こうとするが吸引力が強く、そう簡単に取れるものではない。
それでもその子は強引に引っ張る。
私の頭が診察台から浮き上がってしまいそう。
歯を入れてもらうのに舌を抜かれたのではたまらない。
私も必死に抵抗した。
スポッ! という音がしてやっと私の舌がバキュームから外れた。
その弾みでうがいをするコップが落ちて床に水がこぼれた。
我ながら可笑しくって笑いがこみ上げてきた。
クッ、クッ、っとしきりにおかしさをこらえようとするが止まらない。
女医さんはそれを苦しくってもがいているのかと勘違いし、度々治療の手を止める。
そんなことがあって無事、歯の治療が終わった。
会計を済ませて外に出たが何となく舌が長くなったような気がする。
2000年8月6日 日曜日 午後 3:22:08
のどかな日曜日だ。車もすいている。街に人影もまばらだ。
テレビは朝から渋滞情報を流している。夏真っ盛り、行楽やアウトドアの季節なんだとつくづく思う。
いよいよ今夜から白馬岳へ出発だ。
大雪渓とやらがどんなところなのかとっても楽しみだ。
ただ、好天を祈るばかり。ソワソワ、イソイソ。
2000年8月4日 金曜日 午後 5:55:37
モニターがとうとう寿命を迎えた。
たった、2年と3ヶ月の命だった。
以前から画面がチラチラするし、何となく不安な状態だったのが昨日、潮が引くように息を引き取ったのだ。
電源を入れても真っ暗、こうなると手の施しようがない。仕事にもならない。
仕方なくパソコンショップへ行って新品を購入した。iiyamaの17インチフラット型、なんと33900円!
さて、目の前にデンと居座っている鉄のかたまりをどうしようか?
粗大ゴミに出すか、修理してサブとしてとっておくか。
一応、持ち込みで修理に出しておこうと世田谷のサービスセンターまでエッチラオッチラ運んだのだ。
巨大な修理工場に運び込むと窓口の人が平然と言った。
「修理の基本料金が20000円かかります」
「え〜〜〜〜! に、に、ニマンエン!」思わず大声を出してしまった。
なんにもしないうちからニマンエン! それに部品代とか何だとかプラスすると(@_@)
このクソ暑い中、仕事もそっちのけでクソ重たいモニターを運んだ自分が哀れに思えてきた。
とりあえずその日は見積もりを電話してもらうことにし、帰ってきた。
見積もりが何と出るか電話を楽しみに待っているところだ。
ところで、このモニター、三菱製なのだ。
リコールの修理待ちの車も三菱。
昔から三菱が好きで何でも三菱だった。鉛筆だってボールペンだって三菱なのだ。
銀行だけは三菱でなくって良かったと思っている。
2000年8月3日 木曜日 午後 4:28:02
先日の書策新道を歩いた記録を書いてみる。
もどきさんのお薦めの書策新道を登ってみた。
東名横浜インターまでが混んでいて歩き出し9時30分になってしまった。
戸沢に車を止め、書策新道への道を歩き始めた。
樹林帯をひたすら歩くがここまでは比較的歩きやすい道である。
やがて水無川のF5といわれているところへ着いた。
見たことがあると思ったらもどきさんと木ノ又新道を降りたときに休んだ場所だった。
さかぼうさんも一緒だったな。
この先、8回急登を折り返すと展望がよくなる。(ちゃんと勘定してみた)
展望がいいということは直射日光が当たって暑い。
また、沢にぶつかった。セドノ沢左又というところらしい。
ここから暫く沢の遡行気分が味わえる。沢登り特有のゴロゴロ岩を越えて行くと「白竜の滝」が現れた。
小さいが何となく気分がいい滝だ。もどきさんに言わせるとこの上部に何かいいところがあるらしい。
更に進むと書策小屋の水場に出た。
ペットボトルが置いてあって冷たい水が流れ落ちている。Xが勇敢にも2g背負って歩き出した。
ここからが急登だ。喘いでおよそ30分、視界が開けて小屋が見えた。
窓から書策おじさんが顔を出している。
挨拶すると「今日は風があっていいねぇ」と笑顔で答えた。想像していたより若作りだった。
水を差し出してから表のベンチで昼食とした。
考えてみたらここへきて書策小屋が開いているのは初めてなのだ。
休憩のあと、小屋に入って「渋谷さんは有名人だから記念写真を撮らせてもらっていいですか?」と聞くと、快く応じてくれた。
私と2枚撮ったあと、Xの番になってカメラを向けると書策おじさん「ダメだ、」という。
「え?」と聞き返すと「美人と隣になったんじゃあがっちゃってダメだ」というのだ。
書策おじさん、なかなか世辞もうまい。
さて、ここからすぐの政次郎尾根を下った。樹林の中で吹く風が汗に濡れた肌にひんやりと気持ちいい。
熱暑の時期には最適なコースだった。
【歩行合計】3:24
【休憩合計】1:08
2000年8月2日 水曜日 午後 7:36:18
三菱自動車からハガキが来た。
乗っている車に欠陥が見つかったので修理しますという内容だ。
例のリコールなのだ。
車を買って8年にもなるのに今さら欠陥がありました、なんていわれても当惑するだけだ。
修理工場に電話。
「こんなお知らせが来たんだけどどうするの?」と聞いたら
「それは必ずやらなきゃダメなんです」とのこと。
月曜日に車体の底を覗いていった。
「とりあえず支障はないですから安心して乗ってください」とのことだった。
「三菱の車はリコールでジャンジャン修理が入ってきて手が回らないので夏休み明けにしてくれませんか」という。
そんなわけで私の車はリコールの対象になっていたわけだ。
もちろん初めての経験だ。
今日の一枚
渋谷書策さん。2000.8.1書策小屋にて