山 行 記 録

登山年月日 2005年8月16日〜19日  【3泊】 山名(標高) 雄山(3003)・大汝山(3015)・剣岳(2999)
コース 17日(水) 室堂山荘〜一の越〜雄山〜大汝山〜別山〜剣沢小屋
18日(木) 剣沢小屋〜剣岳(往復)〜剣沢小屋
19日(金) 剣沢小屋〜別山乗越〜雷鳥沢〜地獄谷〜みくりが池温泉
天気 一日目時々
二日目
三日目
コースタイム 一日目 4:58(1:58) 合計 6:56
二日目 8:30(1:03) 合計 9:33
三日目 2:30(0:38) 合計 3:08 

今年の夏山は立山&剣岳へ行ってしまった。
自己の力量も考えず、無謀とも言えるコースだったかも知れない。
一日目の「立山」は時折日が差す快適な縦走だった。

メインの「剣岳」は前夜からの雨がやまない。
カッパを着て行けるところまで行って無理だったら引き返そう。
そんなつもりで出発した。

目まぐるしく変わる天気。ザレ場と岩稜、急峻な岩山。
切れ落ちた岩肌をトラバースしたかと思うと鎖で垂直に登る。
一瞬も気を抜けないコースが連続する。
一服剣、前剣を超え剣岳山頂まで雨は降らないでいてくれた。

やがて山頂に立った!
周囲の展望は全くない。
展望など贅沢は言っていられない。
大事なのは2999mのこの山頂に我が脚で確かに立っている事実なのだ。

下山のカニのヨコバイを過ぎた頃から雨が降り出した。
下りこそ気を抜くわけにはいかない。
鎖が濡れてよくすべる。
両手両足をフルに使い慎重に下る。
そんな姿を雷鳥が気の毒そうに見ている。

往復9時間33分は緊張の連続だった。
あこがれの剣岳の山頂に立てた喜びは疲れを大きく上回っていた。

その日の夕刻、今まで雲に覆われていた剣岳が一瞬顔を出した。
「お疲れ様、おめでとう」と声をかけているようだった。
 
写 真】
 
写真のコメント/左/一服剣から大岩・前剣を見る。 右/前剣から振り返る。剣沢が箱庭のように見える。

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