「さわこ」さんからの投稿・第三弾です。
夕方になっても、まだ蒸し暑い夏の夕方。 ●パッキングを済ませ、70Lのザックがパンパン。 重さを噛みしめながら、家の中をクルクル歩きまわっていた折、 台風10号・本土襲撃間近との情報を掴んだのである。 しかし、我が部隊は、 この盆休みに、トある山域を目標にし、 着々と準備を進めてきたのである。 すでに、支度は出来上がっている。 敵はまだ遥か彼方、南方である。 こっちの山までは影響を及ぼすまい・・・と、 料理部門・班長である私は冷静に、心静かに、 素人判断し、出発を心待ちにしていたのである。 |
●そして我が部隊は、計画通り遂行し、一日目は無事・終了した。 テントの中で眠りにつく。 しかし夜半からの雨。風。 テントがヒュ〜ヒュ〜揺れる。 二日目。 隊長判断により、向こう側への縦走はあきらめて、撤退となったのである。 所詮、料理部門・班長の身。 従わざるを得まい。 昨日、登ってきた道を戻るのはツライものである!@_@;) |
●稜線。 なんでこんなに、雨と風が強いのよ〜。 暴風雨というのだ! 台風の影響なのだ! 体が、風で飛ばされるうぅぅ〜。 風が強すぎて、足が思うように前に出せない。 足がすくんだのである。 立ってる土地の面積が少ないし! 「早くこっちの岩場に来な!」 「そこは風の通り道だから。待ってても風は止まない!」 <(`^´)> 怒マーク≠チぽく叱られた。 で・で・でも、 「体が飛んで行きそうです〜」 (>_<) 「なんとか、この体持ちこたえました〜」 (>_<) 「代わりに、 コンタクトレンズが外れて飛んでいきました〜」 (>_<) わたしは泣マーク≠セぞ。 メガネを出す余裕もなく、 眉間に縦シワを作り、真剣な顔つきで下山続行。 “もう〜、やんなっちゃったな・・・ 転ばないよう、注意を払いながら、下ばっか見てるし” そんなコトを思いながらの下山であった。 暴風雨に嫌気がさしていたのか、気持ちが散漫だったのか。 左足太ももに激痛が走った! 『ふんぎゃ〜。痛ぁ〜い!』 木の根が、狭い登山道にまで突き出していたのである。 隊長に「左足太もも 複雑骨折したであります!」 報告するも、 「ああ〜、アソコの木の根ね。私もやっちゃったよ」と、 さらりと言うのである。 平然と歩き出した、その背中につぶやく。 「フツー、危険な所では伝言ゲームのように後ろの人に注意を促すでしょう!」 ココ危ないですよ、気をつけて下さい・・・ ココ危ないですよ、気をつけてください・・ って、伝えていくものでしょう! 知らないの?幼稚園児でも知ってるわ! 「チョロ〜と、ちびるほど痛かったぜよ!」 |
●メガネをしていれば、 木の根激突は防げたであろうか? あれほどの悪天候では、吹きつける雨でメガネも役立つまい。 ドラえもんにでも頼んで、めがねワイパーが欲しいところだ。 それにメガネだって飛ばされちゃうかもしれない。 メガネを耳の後ろで固定 → メガネロック (¥600也) メガネの両端をゴムで繋ぐ → メガネバンド (¥550也) (パンツのゴムより、ましかも) しかし、コンタクトが飛んでいったくらいだから、メガネも怪しい。 何よりもメガネは雨に弱い。 前が見づらくなる。 今回も又、私が身をもって経験したコトである。 コンタクト、眼鏡使用の皆さまへ警告しなければ・・・と、 思い切って告白するものである。 暴風雨の際には、コンタクト&メガネ、飛ばされないように気をつけましょう! |
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●ちなみに、負傷した左足太もも。 唐草もんもん・・・みたいになったであります。 『豆腐のごとく 真白き太ももに 一枚貼りつく青しそかな』 なんとも悲しみに満ちた、北アルプス行軍でありました。 .:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。.:・'゜★゜'・ |
2003.10.22 掲載