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山恋うる日々のつぶやき


最近のつぶやき…


核医学(RI)検査 2004年11月18日(木)

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いよいよ精密検査当日。
「核医学(RI)検査」なるものの開始だ。
検査衣に着替え、まず注射器を左腕につける。
いっぺんに注射するのではなく少しずつ液を入れていくようだ。
スポーツジムで使うのとちょっと形が違う自転車に座る。
右腕には血圧測定のためにバンドが巻かれる。
胸にはチップや心電図のための電極が張り巡らされた。
ロボコップのオーバーホールみたいだ。
準備完了。
自転車をこぎ始める。
初めは負荷が弱く軽い気持ちでこぎ出した。
やがてだんだん負荷が重くなってきて息が切れる。
こりゃ、丹沢の政次郎尾根を急ぎ足で登っているような気分だ。
2呼2吸で頑張る。
「大丈夫ですか?」「苦しくなったら遠慮なく言ってください」
若い検査技師は心配しながら声をかける。
血圧計のバンドは一定間隔で圧力がかかる。
左手には注射器が絆創膏で留めてある。
(こんなものでギブアップしていたら山に行けるか!)
汗が噴き出してきた。
心臓がバクバクしてきた。
山頂を目前に胸突き八丁を越えるところだ。
心電図の記録が一冊の本になるくらい分厚く重なっていく。
「これくらいで良いでしょう、ゆっくりスピードを落としてください」
注射器の液を一気に入れた。
汗に濡れた検査衣を着替える。
看護師がチョコレートをくれた。
「単なる市販のチョコレートですけどこれを食べると映りが良くなるんです」
二欠片のチョコレートの美味かったこと。
次に宇宙船のドームのような物体に寝かされる。
両手をバンザイしたままゆっくりとトンネルの中に体が入っていく。
およそ20分位だろうか。
ウトウトと浅い眠りに入った。
部屋が明るくなって午前中の検査が終了した。
「午後は2時までに来てください。お昼の食事は普段通りとって良いです」

午後の検査は負荷なしの検査。
午前中と同じようにトンネルに入る。
山のことを考えていたらいつの間にか眠ってしまった。
気がつくと部屋が明るくなって検査が終わった。

暫く待って担当の医師に呼ばれた。
医師の前にはモニターがある。
果たして結果は如何に…。
検査結果の説明を待つ時間の方がよほど心臓に悪い。
「約15分間負荷をかけた状態で心臓に欠陥があればこの時点で何らかの症状が出ます」
「負荷とともに血圧、脈拍とも順調に上がっています」
「冠動脈も欠けたところもなく特に欠陥は見あたりませんね」
「しかし、一方、こういう見方もあります」
と言ってモニター画面を切り替えた。
”しかし”とはなんだ。
今までの説明までは良かったが見方を変えた結果では異常があるということか。
心臓の回りを網の目のように糸状のものが囲っている。
その中に袋状の心臓がドクッ、ドクッと脈打っている。
(すげーな〜、これが私の心臓か! こんなリアルな画像まで撮れるんだ)
現代医学の進歩に舌を巻いた。
「これをみても分かるように貴方の心臓は正常に機能しています」
それを早く言え。
「一連の結果を見ても貴方の心臓に欠陥は見あたりませんね」
「この状態だったら1〜3年の間に狭心症、心筋梗塞の発作が起きる確率は0.04%と言う統計もあります」
貴方の心臓には毛が生えています。少々白髪交じりの…。
とは言わなかったが、これで私の心臓はお墨付きをもらったようなものだ!(^^)!

すべてが終わって会計窓口へ。
「お会計は24080円です」
医学の粋を集めた機器の検査だったので5000円や1万円では収まらないだろうとは思っていた。
財布を覗くと22000円しかない。
「あの、足りないんですけど^^;」
「いつお持ちになれます?」
「明日は休日なので明後日」
「結構ですよ。お帰りの交通費とかは大丈夫ですか?」
妙な心配をされてしまった。
細かいのを加えて22080円払い、2000円借金をすることになった。
外に出るといつの間にか初秋の夕闇が迫っていた。

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