耐震偽装のマンションが連日マスコミを賑わせている。
ニュースの世界と思っていたらこのマンションに住んでいる人と話す機会があった。 この男性、姉歯建築士が設計した強度偽装のマンションを買った人で1年前に購入したばかり。 何も知らずにマンションに帰ると報道陣にワッと取り囲まれた。 インタビューを受けた様子がテレビに放映されたらしい。
前夜、マンションの住民と建築会社の社長を交え説明会が開かれた。 この建築会社では建て替えをしたいという。 建て替えの間どこか仮住まいを探して欲しい。 期間は約2年。 その家賃などの費用は会社側が負担するという。
耐震強度を偽ったマンションの事件が連日報道されている。 震度5強で倒壊するとか、自重で崩壊するのは時間の問題などマスコミはこぞって報道している。
町中の建築現場を見て(こんな基礎でいいのかなぁ)と素人でも心配してしまう現場があちこちで見かける。 今までは設計を無視し、現場の手抜き工事が取りざたされていたが、今度は設計そのものが「いいかげん」なものが表沙汰になったのだ。 建物の強度計算など素人に分かるはずがない。 どちらにせよ見かけだけ立派で高額な「一生の住まい」を買わされる庶民はたまらない。
この男性。 たまたま奥さんの実家がこの近くなのだそうだ。 買ったばかりのマンションを立ち退くのは不幸だが、仮住まいの期間だけ奥さんを実家に預け一人住まいをするのだそうだ。 この件に付、何となく明るい表情に見えたのは気のせいだろうか。
|
|