行きつけの寿司屋がこのところ閉まっている。 通りかかりに店の前を見ると「しばらくお休みします」の張り紙が。 こういったことは今までなかったことだ。 先日友人に会った。 彼もこの寿司屋の常連だ。 彼が教えてくれた。 マスターが脳梗塞で倒れたというのだ。 今入院していて言葉が出なくなっているとのこと。 まだ40代半ば。 働き者のマスターは奥さんとバイトを一人使っていた。 他に客がいないときは私の隣に座って酒を酌み交わしながら世間話などしたものだ。
昨日、マスターの奥さんが私の元に訪ねてきた。 私がキープしていたボトル(焼酎)をわざわざ持ってきてくれたのだ。 もう、寿司を握れないので今日で店を明け渡すとのこと。 マスターは2回にわたる手術をした結果少しは意思表示ができるようになったそうだ。 以前、同じ病気で倒れた居酒屋の主人が手術の後リハビリをして今では立派に社会復帰し、店を切り盛りしている姿を見ていたのでその話をして奥さんを勇気づけた。 思ったより打ちひしがれた様子がない奥さんを見て少しは安心した. なんとか病魔に打ち勝って以前のように明るい笑顔で私の前に現れて欲しいものだ。
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